思いやりの土台をはぐくむ4つの経験
1.おうちの方に愛される経験
おうちの方からの愛情を受けること、これが、思いやりをはぐくむ原点になります。
おうちのかたの愛情が伝わると、子どもは「自分は受け入れられているんだ」という安心感を得ます。
☆働きかけアドバイス
子どもの身の回りの世話をしながら、「かわいいね」「大きくなったね」などの言葉をかけて、「あなたがいてくれてうれしい」という気持ちを伝えましょう。
2.したいことを経験
おうちのかたから愛情を受け安心感を得た子どもは、自分に自信が持てるようになります。すると、遊びをはじめとして、何事にも好奇心を持って意欲的に取り組むようになります。
☆働きかけアドバイス
人に対する興味もわいてくるので、積極的に外に出かけ、いろいろな人と出会う機会を作りましょう。
3.葛藤する経験
外に出て遊ぶようになると、まわりの子とのトラブルが起きがち。例えは遊具を借りようとして「いや!」と拒否されたり、使う順番を無視されたりして、悲しい思いをしたりします。
こうした経験によって、他者にも自分と同じように気持ちがあることに気付いていきます。
☆働きかけアドバイス
最初からトラブルを避けようとしないこと。おうちの方がお互いの子どもの気持ちを代弁するなど、やりとりをフォローする言葉かけをしましょう。
4.人の気持ちに気付く経験
1,2歳では転んで泣いている子どもを見ても、なぜ泣いているのか分からないことが多いもの。おうちの方が泣いている子に「どこが痛い?」などと声をかけるところを見聞きすることで、その子の気持ちに気付いていきます。
☆働きかけアドバイス
「転んで痛かったんだね」などと子どもが共感しやすい言葉かけをしましょう。
こうした経験を経て、4.5歳頃になると、お友達の気持ちを理解しようとその子にいろいろと質問したり、人を援助したりする姿が見られるようになります。しかし、思いやりは行きつ戻りつしながら成長するもの。おうちの方は、根気よくサポートしましょう。
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